価値を感じないことに時間を使わない 価値を感じられなくなったらさっさと辞める
無駄な時間=価値を感じない時間
誰でも人生で「今思うとあの時は無駄なことをしたな」と思うことはあるはず。
おじさんに近づくほど、若い時のそういう時間を必ず後悔します。
僕の考えでは「無駄」=「価値を感じない」ですが、そもそも無駄な時間や努力が生まれてしまう理由は、たいてい次の2つに分類されると思っています。
- その時は価値があると思った (例: 今は興味ないアイドルにハマっていた、一日をボーと過ごして終わった)
- 価値は感じなかったがそれを押し殺した (例: 行きたくはなかったが株を上げるため飲み会に付き合った、良い子を演じて夢を諦め親の言う通り大学へ行った)
前者はあまり問題がない(少なくともその時は価値を感じられていたので)ですが、問題の多いのが後者のパターン。
21世紀の今日でさえ、自分の意思で選択肢を選べず価値観を殺している若者を頻繁に見かけます。
(これこそ投票率にも少子化にもマネーリテラシーにも繋がる真の社会問題であるにも関わらずスポットが当たらないのはなぜなんだ!!!)
さらにそういう若者を見ていると「この人きっと本当はこんなことしたいわけじゃないんだろうな、可哀想に...」と、こっちが哀れみを感じずにはいられず、いたたまれなくなってしまうのでマジやめてほしいです(笑)
またうまくいかくなった時、他人のせいにして現状を抜け出すための努力をしなくなるってのもかなり大きな問題なんですよねぇ...,
高度成長期の感覚を押し付けるヲジサンたち
さてこれを見たおじさんたちは「最近の若者が根性がない」だの「学生は勉強をしたくて来ているものなので単位が取れないのは学生の責任」みたいなことを仰るわけです。
論外です、それいつの時代の話ですか。
おじさんが現役だった頃はたとえ嫌なことでもいずれ我慢していれば給料も右肩上がりだったし、良い大学を出れば良い職や給料、家庭が誰でも築けたわけですから、そりゃ我慢してでも言われたことやるでしょう。
でも今はどうですか??
我慢して頑張っても給料は上がらないばかりかいつ会社潰れるかわからないし、大学や高校だって高い学費に見合った価値を提供できていないどころか大半の学生はそもそも大学に行ってるわけでないでしょう??
だから僕ははっきり言って、今の若い人はそういう大人の意見より自分が価値を感じることに200%の労力を注ぐべきと考えています。
YouTuberやりたきゃ全力でYouTuberやれば良いし、フリーランスになるなら思いっきりそのための執筆やらプログラミングやらの努力をすれば良いんです。
失敗したって許されるのが10代20代なんだから。
価値を感じないのにやってしまう2つのパターン
そこで今回は現代の若者にありがちな「価値を感じられないこと」をついついやってしまう2つのパターンについて考察してみましたよ。
自分の価値観に反して仕方なくやらなければいけない時
- 「自分はこの会社で企画をやりたかったのに、気づいたらコピー取りばかりさせられてる (けど会社を辞められない)」
- 「本当は大学行かずに起業したいが、親に行けと言われるし就職困ったときのためにとりあえず行く(親には逆らえない)」
- 「上司の飲み会に無理やり付き合わされた(行かないと会社での関係が気まずい)」
本当なら「さっさと辞めろよ」って言いたい所ですが、100歩譲って直接の反逆は難しい場合、まず現状から可能な限り変えられるものを変えていくことにしましょう。
例えば、実際に抗って行動している人に会うこと。
自分も本当にアウトローな人(学校辞めて起業したり、半グレで高校中退しても全国トップの大学院へ上り詰めたり)した人にたくさん会ったことで良い刺激を受け、以降体裁を気にしない人生選択ができるようになりました。
環境に抗って行動している人はとても度胸がある人なんです。
そういう人に会えば、いかに自分が些細なことで悩んでいるかがわかり一歩が踏み出せるようになります。
またチャンスが来たらいつでも抜けたり逆らったりできるように日頃から準備しておきます。
例えば大学を辞めたいなら、とりあえずは食べていけるようにアルバイトやフリーランスでの経験を積んでシェアハウスを探しておくとか、会社なら転職先の目星をつけてWantedlyとかで訪問しておくとか。
価値を感じていないと分かったらすぐにそこを出る準備をする、また日頃から出られるようにしておくことが大切です。
そして今感じている価値は常に変化するという前提を頭に入れて行動しましょう!!!
さらに口の大きな、アタナを惑わす他人の意見を疑い、疑問や怒りを主張すること。
価値を感じない選択はしない=意味のない体裁や他人の意見に振り回されない
不満を貯め込まず吐き出せるように訓練するべきです。
- 「良い子」やプライドは捨てる (体裁に振り回されない)
- 他人(特に大人)の意見を疑う (常識は常に変化します)
- 似た価値観の人を探しそちらへ合流する (変人も数人集まれば前衛集団)
そして同じ失敗を2度としないよう、次のチャンスが来たら迷わず自分の価値観に合わせて行動してください!!
そもそも何に対しても価値が見いだせない
一方多くの若者が陥っている「やりたいことは特にないです」病はまさにこれですね。
自分にとって何が価値があるのかわからなくなっている若者が多すぎます。
そういう人への唯一のアドバイス、それは「きっかけをつかもう」という一言に尽きます。
周囲の人へであれば「たくさんのきっかけを与えてください」ということでしょうか。
例えば自分も今でこそITベンチャーでインターンなんかしていますが、何も生まれた時から「将来はプログラマーになるぞ!!」と使命感を持っていたわけではありません。
偶然、父親が趣味で買ったPC9800が家にあり、しかも勝手に触ることができたことからコンピューターが好きになり、たまたま理系に進んでプログラミングをしていたらいろんな人から目をかけてもらい感謝されたのでプログラマになることを決意できたのです。
実際、一流の職人やアーティストもそういう青年期のきっかけからプロの道に入ることが多いんですよね。
ちなみに例えば浅田真央選手は、5歳の時に友達に誘われてスケートに行き始めたのがきっかけなんですね!!
リブセンスの村上社長も、両親が経営者だったことがきっかけの一つだったようです。
あ、ちょっと古いですけど、彼のインタビュー本もなかなかおもしろいです。
ただし、その人にとって何がきっかけになりうるのか、どんな部分に魅力を感じるかは残念ながら法則性や定量性を持って示せるものではありません。
なぜなら同じものを見ても人によって刺激の受け方は様々だからです。
油絵を見て感動する人もいれば、自動で処理を行うプログラムをみて感動する人もいます。
なので何が好きかわからないうちは、とにかく多方面にきっかけを探しに行くこと、できれば周りも気づいたらその人にきっかけを与えるようにすること。
これをやっていれば、誰だっていずれ「あ、自分はこれが好きかも!!!」と思えるものに出会えますよ。
1000のきっかけのうち1つでも引っかかればその後に人生で十分PAYしますから。
価値を感じることだけをやっていく
今の世の中は昔に比べ、本当に若者が行動を選択しやすくなっていると思いますが、それでも周囲ではなく自分の意思に沿った行動を取るにはそれなりの準備や心構えが必要だとわかりました。
プログラマの世界では「シンプルであることが最も美しい」という格言がありますが、@miyagawaさんのエッセイによれば、それを実行するには「NOと言えることの大切さ」が求められると言います。
あれもこれもと人からの要求を受け入れると、自分の思っていないような程複雑で使いにくいアプリになっていくからです。
アプリで許されても、あなたの人生でそれは許されるべきではありません。
「他人の意見だから」ではなく「自分が価値を感じているから」やりましょう。
八方美人な人生より、むしろ独善的な人生の方が、楽だしカッコイイし振り返っても良い思い出になってますよきっと。