iOSDC Japan 2019で見た 自分の登壇でも実践したい3つの高度な発表テクニック
2019年もiOSDCが終わりましたね、やっと自分も事後ブログを書きます。
会社での参加レポートは一足お先に書かせていただきました。
(このブログでの自分の登壇報告については別のポストで...)
ちなみに昨年のiOSDCではノベルティグッズのまとめを書いたのですが、今年は残念ながらうまくブースを回れなかったので誰か書いてほしいです、お願いします(汗)
本題
iOSDCに限った話ではないかもしれませんが、毎年連続で登壇されている方などで発表慣れしている方・うまい方も多いです。
そんな方たちは単に資料を流して発表するだけでなく、時に聞いている人たちに驚きを与えたり気配り上手な発表テクニックを活用しています。
自分は今年初登壇だったので、正直登壇練習だけで精一杯でした。
しかし他の方を見ていて「ここまでやり込んでいるのはすごい!」「来年は自分もこれをやりたい!!」と思ったテクニックがいくつかありました。
そこで今回は、そんなキラリと光るプレゼンテクニックが発揮されていたiOSDCでの場面をピックアップしました。
1. 発表中のツイート自動投稿
まずは2日目 @akatsuki174 さんの「すべての人のためのアクセシビリティ対応」で見たテクニック。
写真はセッション中に流れていた本人からのツイートですが、投稿時間を見てみると全て自身の発表中に投稿されています。
これらはすべて予約&自動投稿されていたもの(と本人もセッションでも言っていました)。
発表資料の公開ツイートはもちろん、セッション中で登場する参考文献やQiita記事へのリンクが、その内容にさしかかるであろう時間に投稿されています。
資料だけでなくツイートもセットで用意されているというこの完成度には驚きました。
「スライドをアップしたのに発表時に公開・シェアを忘れてしまっていた!!」 というミスは気をつけていてもよくありますよね。
またリンクを資料中に埋め込んだり参考文献に載せることはしますが、SpeakerDeck等ではリンクを埋め込めないのとすぐにシェアができないため、twitterだと拡散しやすくなるというメリットもあるのではないかと思いました。
自分も今後のイベントで真っ先に取り入れたいテクニックだなと感心しました。
公式のtwitterクライアントでは予約投稿ができないため、hootsuiteやSocialdogといったクライアントを使うのが良さそうです。
2. 補足記事の事前投稿
同じ @akatsuki174 さんのセッションから。
発表に関する補足記事を事前に、しかも複数書いていたところもすごいと思いました!
この後Track Eでアクセシビリティの話をします。事前に書いた宣伝資料はこちらです。アクセシビリティは全てのアプリに関わるので、ここで一度総ざらいしてみませんか? #iosdc #e https://t.co/Y1PBQXCw3M
— akatsuki🍶Androidエンジニアになった (@akatsuki174) September 7, 2019
HIGのアクセシビリティの項目はいくつかあり、一通り翻訳してみました。これ↓を始めとして、Qiitaに投稿しています。 #iosdc #ehttps://t.co/SCm9v2lZ6L
— akatsuki🍶Androidエンジニアになった (@akatsuki174) September 7, 2019
Accessibility Inspectorに関するWWDC動画はこちらです。今年パワーアップしているので、ぜひチェックしてみて下さい。https://t.co/CHewwS1e2b
— akatsuki🍶Androidエンジニアになった (@akatsuki174) September 7, 2019
動画をQiita記事にしたものはこちら。https://t.co/KNdMfKoFuS#iosdc #e
時間的に発表が難しかったり、スライドより記事にした方が良い内容などがまとめられていました。
ソースコードをスライドに載せるのはスペース的な問題で難しいことがあり、サンプルのソースコードなどはGitHubやブログなどにポストしておくほうが詳細までちゃんと伝わって良いですね。
どちらにしても資料での内容をフォローアップする姿勢はぜひ見習いたいポイントです。
私もこれを見習って、今回の発表後に受けた質問や当日までに間に合わなかったことについてフォローアップの記事を書こうと思います。
3. ネットとリアルのアイデンティティを一致させる
iOSDCには多くの人が来場しますが、その中で「あの顔よくTwitterのアイコンで見るな」「この人はよくQiitaに記事を書いている」と思ったことはないですか?
これはネットとリアルのアイデンティティが一致した結果だと思うのです。
別の言い方だとセルフブランディングに成功していると言えると思います。
そういった認知が広まるとだんだんコミュニティでも話しかけられたり、発表内容と個人・会社が記憶上でひも付きやすくのではないかと思っています。
例えば「iPhone 設定をアプリから操作してらくらく環境構築」を発表した @kuniwak さんは、twitterアイコンや資料にオリジナルのキャラクタを使っていて、しかも登壇時は毎回キャラクタのビーズコースターを首から下げて登壇しています。
Configuration Profile によってできることとは?
— DeNA Tech (@DeNAxTech) September 6, 2019
アプリから Configuration Profile をインストールする方法を解説し、iPhone 環境構築を豊かにするための知識をご紹介!#iosdc Track B 16:25~ 本当はテストの話をしたかった Kuniwak が涙を飲んで発表します!お楽しみに!https://t.co/NDKWFkjnxC
(ちなみにLINEスタンプも販売されている)
また「令和時代のゲームボーイ開発 👾」の @giginet さんも、自身のイメージキャラ(?)であるぎぎにゃんのぬいぐるみを持って登壇されていましたよね。
発表の方も毎回面白いので記憶に残りやすいのではないでしょうか。
#iosdc での登壇の様子、大分シュールでした pic.twitter.com/udwyiqL0il
— giginet (@giginet) September 11, 2018
さらに今回はセッションを直接見れなかったのですが、「日本のサマータイムに苦しめられた話」の @the_uhooi さんは、自身のアイコンキャラクターをTシャツにして着てきていました。
ウホーイさんTシャツきて主張がすごいwwwww #iosdc
— Moto (@Moto_0124) September 6, 2019
(uhooiグッズはsuzuriで販売もされているそうです)
「ダックタイピングとidでUserDefaultsをモック化する」の @417_72ki さんもネックストラップにアイコンのぬいぐるみを下げているので、本人であることがリアルな場でもとてもわかりやすいですよね。
オープニングパーティーやで
— 椎名夏希@11/30-12/1ラウクレ現地、12/5アルゴナ2nd現地 (@417_72ki) September 5, 2019
#iosdc pic.twitter.com/Kj5z9BL7KI
ネット上でのアイデンティティを持っている人は、何らかの形でリアルな場にも持ち込むと認知度がぐっと上がりそうです。
私も次回は何かグッズを作ろうかな... (ちなみにステッカーとチロルチョコは作ったことがあります)
まとめ
ということで今回は私が個人的に良いと思った発表テクニックを勝手にピックアップしてまとめてみました!
発表の初心者から中・上級者になりたい方は、ぜひ上記を参考に次の機会までにこうしたテクニックが実践できるようになると良いのではないでしょうか。
同じ発表をしても、できれば観客の記憶に残るようなあっと驚くプレゼンを目指していきたいですね。