全体に投げたけど返事来ない問題
LINEやSlackの「全体にメッセージ投げたけど誰からも返事が返ってこない」問題。
このとき、メッセージを投げた人は「大事なことだからお前ら全員回答しろーーー!!!」って思っているし、投げられた方は「ああ、全体になんかメッセージ来てるな...(からの既読にして画面を無言で閉じる)」みたいなことをしていると想定します。
そしてメッセージの内容は(投げる側にとっては)どうでも良くない問題であることが多く...
- みんなこのアンケート回答して!
- 誰かこの仕事代わりにやって!!
- 週末の飲み会の出欠の返事くれ!!!
そしてことごとくメンバーからシカトされ、後々メッセ投げた人間の負担が増え、それによりチーム内の空気が険悪になるという負のサイクルに....
「全体」ではなく「個人」宛にDMを送る
ではどうやったら確実に全員から返事をもらえるか。
答えはとってもカンタンで「全体ではなく個人ごとにメッセージを送る」ことです。
LINEであれば全体ではなく個人LINEへ、Slackであれば@channelや@everyoneをつけるのではなくDM(ダイレクトメッセージ)で送るなどするわけです。
実はたったこれだけで本当に回答率が上がります!!!
試しに想像してみてください、誰かから冒頭に例示したようなメッセージが、全体LINEで来た時と自分宛てに直接来た時を。
「やべっ、回答しなきゃ!!」と思ってしまうのはどちらでしょうか
「あぁはいはい...」とスルーしたくなるかのはどちらでしょうか。
人間は都合よく「全員」に「自分」を含めるという心理を持つ
なんでこういうことが起きるかというと、人間は「全員」に自分が含まれるかどうかを勝手に都合よく解釈してしまう心理を持っているからです。
都合よくというのは、ポジティブなことについては「全員に自分も含まれている」と解釈するのに対して、ネガティブなことについては「全員の中に自分は入っていない(=他人事)」と解釈してしまうということです。
例えば「全員におみやげのお菓子あります」と聞くと、人間誰しもこの「全員」に「自分も含まれてほしい」と思うわけで、実際頭はそう解釈します。
よって普段活動をサボっているようなメンバーでさえも「自分はおみやげをもらう権利がある!!」と考えるわけですね。
一方「誰かこのタスクをやってください」と聞くと「オレには関係ない、他の人がやってくれる」と勝手に期待してしまうというのは、皆さん誰でも経験のあることではないでしょうか。
これはネガティブなことについては「自分を対象から除外したい」という心理が働くため、結果として他人事として解釈しスルーしてのです!!
よって「全員」や「誰か」ではなく、名指しで「あなたがやらなければいけない!!」とメッセージすることで、受けた側は「自分がやらなければいけない」という気になり、結果として回答率が上がるのです!!
それでも無視したら、その後確実にお互いの会話で触れることになりますから、逃れられないですしね(笑)
僕もこの方法によって、本当に全員からの回答が必要なものはほぼ回答を得ることができています。
とは言え対象の人数が数十人いたり、頻繁にメッセージを送ることがあったりすると、労力は馬鹿になりません。
なので、本当に全員に言わなければいけないことを吟味したり、そもそもチームの命令系統がトップダウンになってしまってはいないかなどを確認することも必要ですね。
「@channel厨」問題も解消する
あとこれはSlackなどのメンション機能があるチャットに限った話ですが、よく全員に通知したいがために頻繁に@channelや@everyoneを付けて頻繁に発言する人=@channel厨がいて、問題になったりします。
その意味でも、@channelや@everyoneの使用頻度を減らすことで全体へのチャンネルに書かれた内容が見やすくなるという効果もある思います。
まぁそこら辺については、みんなでもう一度@naoya氏の有名な情報共有のまとめスライドを見て勉強しましょう(笑)